SOLARIS~宇宙の扉を開く~スピリチュアルガイド

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実体のない世界

 

solaris-mystical.hatenablog.jp

 「全ては空なり」という空海の教えと、量子力学の間にはいくつか共通する概念があります。これをわかりやすく説明します。

 物質の本質が固定されていない

 空海の「全ては空なり」という教えでは、すべてのものや出来事が固定された実体を持たず、常に変化し続けるとされています。これと似たような考え方が量子力学にも存在します。

 量子力学では、物質は実際には「粒子」としてだけでなく、「波」としての性質も持っているとされています。

 たとえば、電子は特定の場所に固定されて存在するわけではなく、可能性として様々な場所に存在し得るのです。

 この「波動関数」と呼ばれる状態は、観測されるまで確定せず、あらゆる可能性が存在する状態として捉えられます。これにより、物質の本質が固定されていない、という点で「空」の教えと共通しています。

 現象は観察によって変わる

 量子力学では、観察すること自体が結果に影響を与えるという「観測者効果」という現象があります。電子の位置や状態は、観測されるまでは確定しませんが、観測が行われることで初めてその状態が確定します。

 これも「空」と関連しています。空海の教えでは、物事の実体は無く、私たちがどう認識するかによってその意味が変わるという考え方があります。

 つまり、現実は固定されたものではなく、私たちの認識や観察によって変わるという点で、量子力学の観測者効果と似ています。

 すべてが相互依存している

 空海の教えでは、すべての現象が相互に依存して存在しているとされます。これは、物事や存在が単独で存在するのではなく、他のすべてのものと関係し合って存在しているという考えです。

 量子力学でも、物質やエネルギーが独立して存在するのではなく、すべてが相互に影響を与え合いながら存在していると考えられます。

 たとえば、「量子もつれ」と呼ばれる現象では、二つの粒子が互いに強く関連し、たとえ遠く離れていても、一方の状態が他方に即座に影響を与えることが知られています。

 これも、すべてがつながり合っているという点で「空」と共通しています。

まとめ

 空海「全ては空なり」の教えと量子力学は、どちらも「固定された実体がない」「現象は観察によって変わる」「すべてが相互に関係し合っている」という共通点を持っています。

 これらの考え方は、物質的な世界が私たちが思っているほど単純ではなく、もっと深いレベルでつながり合っているということを示しており、スピリチュアルな視点と科学的な視点が交わる部分を感じることができるでしょう。